焦った。出掛けていて家に入ろうとしたら無い。
我が家は二重鍵やけどそのうちの一つが見事に無い。

落とした鍵はどれでしょう?どこかに落とした・・。

どこを探してもない。

今にも夕立が降りそうな中を
急いで帰ってきてなんとか
セーフだったのに家に入れない!

これは帰ってきた道のりを戻りつつ
ゆっくり探していくしかないのか・・


仕方なく引き返していたら、やはり土砂降り
この雨の中を探すのか?

「最悪や!」と思わず声に出したら
そこに3〜4人の中学生男子だと思う
グループがいて偶然、俺の「最悪や!」を
聞いたのか
「何が最悪なんですか」と聞いてきた。

「いや〜鍵を落としたみたいや」と言うと
「落ちていたのを拾ったんで管理人室の
前に置いてきました」と言う。
「えっ。ありがとう!!」
焦った気分のまま管理人室の前のかごを見ると
確かにあった・・。助かった・・

焦った気分が晴れぬまま、もう一度「ありがとう!」とは
言ったものの、余裕がなかったのかそのまま家に入れるか
確かめるために俺は帰ってしまった。

落ち着いた後で思った・・
ちょっと出掛けただけやったから小銭入れしか
持っていなかったが、今時優しい中学生男子グループに
ジュース代ぐらいおごってやるべきだった。
このマンションの子供なんやろなとは思うけど
名前は解らないし、今度会っても服装が違っていたり
したら顔を見ても間違いなく特定できない。

焦っていたとはいえ、オッサンとしては大失態


でも、イマドキとかいろいろ言うけど若くても関係なく
誰にでも優しくて良い人は存在するし、逆に歳取っても
優しさの欠片もない醜い大人も存在する。

それが今日ハッキリした出来事だった。
マジであの中学生男子に感謝!!!
俺は気が利かないオッサンです